2021年03月14日

スパイク修理

修理に関して、グラブ・ミット、スパイクはもちろん、場合によってはレガーツやバッグなども受けることがあります。
グラブ・ミットに関しても、紐通しを変更したり芯材を補強したり様々な要望には一通り応えるつもりです。

今回は、スパイク修理を少しだけ紹介します。

縫Pなどでカバーしても、投球のクセでどうしても破れる事はあります。
アッパーは破れてしまうまえにP革交換で、アウトソールはコバ金でカバーします。

もしカバーが無ければアッパーは削れて穴があき、アウトソールは削れてしまいます。
もちろん、どちらも修理できますが、ソールの修理は少し手間がかかります。。

試行錯誤の上で考案したので詳しくは伏せますが

IMG_4944.jpg

上の写真の様に、無くなった部分にアウトソールの代替を差し込み手縫いでP革ごと縫い込みます。

このまま完了しても良いのですが、色が気になりますので、コーティングついでに着色もします

IMG_4947.jpg

これで完成です。

今回のシューズは、つま先に小指が入るほどの穴もあった為、こちらも修理しました。

穴の方は写真がありませんが、グラブレザーとソール代替のを組合わせて補修しました。


スパイクに関しては、グラブと違い破れる前に加工作業をしますが、破れてからでも割と何とかなります。

ただ、道具としての寿命やパフォーマンスの安定を考えると、事前にP革加工した方が間違いないのは確実です。

また、特にアウトソールへの補修は、できる店ばかりではないのと、加工方法はバラバラなので、もし依頼する場合は、どのように加工を進めるのかを確認しましょう。


余談ですが、修理痕のあるグラブを補修したとき、その修理痕が原因で新たな破れが出来かけていた事もありました。

グラブ・ミット購入は、修理のできる店はもちろん、信頼のおける店(職人)をおススメします。
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2020年10月18日

筋力の話

こんにちは。

最近急に寒くなりました。
コロナ禍の運動不足に加え、余計に外に出るのが億劫になりそうです。。

当店、ブレスサーモなどの防寒ウェアは揃っております。
本格的に寒くなる前に是非お越しください。



さて今回は筋力について書きます。

といっても、もっとミクロな話になります。

先日書いた速筋・遅筋について、トレーニングによる割合変化が可能と書きましたが、基盤となる割合を調べるために遺伝子検査があります。

速筋繊維中にのみ存在しているACTN3(アクチニンスリー)と呼ばれる遺伝子を検査する事で

RR型 速筋型
RX型 バランス型
XX型 遅筋型

の3分類に分けられます。
→遺伝子の塩素配列がCかTかを、もっと言えばCが存在するかを確認します。

Cがあると速筋繊維で「α-アクチニン-3/たんぱく質」が作られやすいので、瞬発系の競技で高いパフォーマンスを発揮しやすいそうです。


また、遺伝特性によるトレーニング効率の研究も少ないながら進んでいます。

ソースの貼付けは控えますが、速筋型には高強度トレーニング、遅筋型には低強度トレーニングによる筋肥大を有意に確認されたそうです。
逆に、有意でないと結論に至った研究もあり、今後の研究結果に注視したいです。



以上は、遺伝子による筋力特性の確認方法です
しかし、その辺のスポーツ店で確認できるわけもなく、まだまだ身近にない遺伝子検査ですので、別の方法を紹介します。

①50m走のタイム計測

②12分間の走行距離

以上2点を計測します。


計算方法は

12分間の距離から秒速に換算します
 距離 ÷ 720(60*12) =秒速/m

50mタイム - 秒速/m =α

α × 69.8 に マイナス59.8 をすると 速筋の割合 が算出できます。

速筋割合 = -59.8 + 69.8 × (50mタイム ÷ 12分走の秒速)

50mが6.5秒、12分秒速が4.0mの場合、53.625%
50mが8.0秒、12分秒速が4.5mの場合、64.289%

です。

とある論文(平成元年発表)によると、鍛錬者郡での誤差が0.1-23.7%、非鍛錬者で誤差2.9-13.1%とのこと。

最初に紹介した遺伝子検査と違い、現時点での割合を簡易に把握できる方法なので、気になる方は一度確認してみても良いかと思います。

まとめると

遺伝子検査 遺伝的な速筋・遅筋タイプの確認が可能
      遺伝配列の確認であって、パフォーマンスを保証する事ではない
      トレーニング方法の選択に一理ある

簡易検査  50m走・12分走で簡単に知ることができる
      現時点での割合をイメージできるので、トレーニングや加齢等により変動する

です。

遺伝子検査結果は一生変わりませんが、やっているスポーツと検査結果があっていなくても落胆しないようにしましょう。
あくまでも傾向であり、パフォーマンスを支持しているのは筋力以外に血管・呼吸器・消化器・神経系など多くの要因が複雑に関わっています。

合っていれば自信をもつ。ぐらいがベストかと思います。


簡易検査も、現状の立ち位置確認ですので、トレーニングの方向性とモチベーション維持を目的にしましょう。


今回は以上です。

それでは。。   http://www.zaspo.net/index.html
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2020年10月16日

硬式ミット 改修2

こんにちは。

今日は、昨日の続きです。

指芯 小指pre.JPG
小指側の指芯です。少しわかりにくいですね。。

こちらは、プラプレートが入っていないのと、手前側と奥側で厚さが違うことが特徴です。

指芯 小指紐通し中.JPG
手前側の指芯をとった状態です。

これで芯材の厚さがフラットになりましたので、また締めなおします。

指芯 小指post 芯材排除.JPG
取った指芯です。



次は、いよいよ表革の加工になります。

ポイントは、芯材の厚さ数値を計算し、どのくらい皮革をカットするかを判断します。
また、紐穴位置はもちろんヘリ革のスペースも計算しないと皮革が余ったり、逆に足りなくなったりします。

今回は、親指側は既存の皮革を加工することができると判断しましたが、小指側は既存の皮革は使えませんでしたので、新しい皮革に張り替えることにしました。

表革 ヘリ排除.JPG
ヘリ革をとった時点での写真です。

親指側は穴の内側をカットしますが、小指側は穴の部分にヘリ革がくるので、そのままは使用できませんでした。


皮革は、切りハミで縫い付けてある為、縫い糸を丁寧にカットすれば張替えが可能です。

IMG_3708 (2).JPG

張替え前、表革のウラです。


その後、指芯と併せ確認をしつつヘリ革を張り直します。

親指 post.JPG

かなり薄くなりました。

後は紐通しの穴をあけてミットを組み上げます。


最終はこのような感じです。

全体post.JPG


数値的には
親指計測post.JPG
明らかに薄くできたかと思います。

親指 マイナス15㎜ほど
小指 マイナス 7㎜ほど

また、小指側の皮革は張り替えたので、色感は変わっています。

後は手入れ部の破れの補修とグリス補充をしてますが、割愛します。


今回は作業開始から4日程で完了しています(一気にやればもっと早いです)

別業務もあるので必ずしも早く仕上がるかは保証できませんが、要望があれば極力答えるつもりですので、相談があればご連絡ください。


  http://www.zaspo.net/index.html
posted by ざすぽ at 10:50| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする