今日は、ホエイにつづきカゼインプロテインの紹介です。
カゼインプロテインも、原料はホエイプロテイン同様で、牛乳から取れるカゼイン蛋白です。
つまり、ホエイもカゼインも「動物性」のプロテインに位置します。
前回の記事で、ホエイの精製方法により細かく違いがあることは説明しましたが、こちらのカゼインプロテインは、ホエイとは「別もの」であります。
牛乳のタンパク質のうち80%ほどを占めるのがカゼインですが、さらに細かく種類があります。
が、今回の記事から脱線してしまうので、今回は「カゼインプロテイン」に絞って説明します。

カゼインプロテインの大きな特徴は、効果がゆっくりと長く持続する事です。
ホエイプロテインは即効性があるため、トレーニング30分以内に飲むと効果が高いことは伝えましたが、カゼインプロテインの場合は、トレーニング直後に飲んでも直ぐにエネルギーに変換されません。
理由は、消化スピードが遅いことが挙げられます。摂取後に固まり、その後ゆっくりと消化されます。
また、水溶性のホエイプロテインに対して不溶性であるカゼインプロテインはシェイカー使用でもしっかり混ぜなければダマになりやすいので注意してください。
この不溶性で消化が遅い事がカゼインプロテインのメリットでもあります。
効果が持続するのであれば、就寝前に飲むことで筋肉の修復補助になりますし、体の中に栄養を充填している時間が長いことで、抗カタボリック効果が期待できます。
また、消化器官に残ることで満腹感もある程度持続するため、ダイエットにも良いといわれます。
ホエイのような即効性で、筋肉を急速に修復することは得意ではありませんが、就寝時やトレーニングオフの日などは、すぐに消化しないカゼインプロテインを摂取したほうが無駄なエネルギー摂取をしなくてすむと思います。
このカゼインプロテインですが、上記の摂取タイミングの就寝前というのは、意外と重要です。
人は就寝時は、いわゆる成長ホルモンが多く分泌されます(大人でも)
この成長ホルモン作用により、免疫機能や筋肉の修復・調整がおこなわれます。
また、タンパク質の吸収を促す状態にもなりますので、成長ホルモン分泌時に体内に十分なタンパク質を蓄えておく必要があります。
これに有効なのがカゼインプロテインです。
摂取タイミングですが、就寝の30~60分前が理想です。
口→胃→消化→エネルギーまでを考える必要があることと、成長ホルモンの分泌ピークの時間を合わせることが理由です(成長ホルモンは眠りについてから約3時間までが多く、特に最初の90分間がピーク)
因みにですが、カゼイン自体はカルシウムと結合しやすいため、チーズやヨーグルトを固める効果があります(カゼインプロテインを牛乳にまぜてもヨーグルトにはなりません..一応)
商品としては、ウィダーのマッスルプロテインやゴールドジムのホエイ&カゼイン ダブルプロテインのように、混合している商品がほとんどです。
トレーニング後のホエイと、就寝前や起床後のカゼインのいい所どりですので、トレーニングやフィットネス、ジョギングやダイエットなど、多くのシーンでご使用いただけます。
最後になりますが、カゼインプロテインの特性上、牛乳には溶けにくいので注意してください。
次回は、よりダイエット向きのソイプロテインを紹介します。
http://zaspo.net/