こんにちは。
最近急に寒くなりました。
コロナ禍の運動不足に加え、余計に外に出るのが億劫になりそうです。。
当店、ブレスサーモなどの防寒ウェアは揃っております。
本格的に寒くなる前に是非お越しください。
さて今回は筋力について書きます。
といっても、もっとミクロな話になります。
先日書いた速筋・遅筋について、トレーニングによる割合変化が可能と書きましたが、基盤となる割合を調べるために遺伝子検査があります。
速筋繊維中にのみ存在しているACTN3(アクチニンスリー)と呼ばれる遺伝子を検査する事で
RR型 速筋型
RX型 バランス型
XX型 遅筋型
の3分類に分けられます。
→遺伝子の塩素配列がCかTかを、もっと言えばCが存在するかを確認します。
Cがあると速筋繊維で「α-アクチニン-3/たんぱく質」が作られやすいので、瞬発系の競技で高いパフォーマンスを発揮しやすいそうです。
また、遺伝特性によるトレーニング効率の研究も少ないながら進んでいます。
ソースの貼付けは控えますが、速筋型には高強度トレーニング、遅筋型には低強度トレーニングによる筋肥大を有意に確認されたそうです。
逆に、有意でないと結論に至った研究もあり、今後の研究結果に注視したいです。
以上は、遺伝子による筋力特性の確認方法です
しかし、その辺のスポーツ店で確認できるわけもなく、まだまだ身近にない遺伝子検査ですので、別の方法を紹介します。
①50m走のタイム計測
②12分間の走行距離
以上2点を計測します。
計算方法は
12分間の距離から秒速に換算します
距離 ÷ 720(60*12) =秒速/m
50mタイム - 秒速/m =α
α × 69.8 に マイナス59.8 をすると 速筋の割合 が算出できます。
速筋割合 = -59.8 + 69.8 × (50mタイム ÷ 12分走の秒速)
50mが6.5秒、12分秒速が4.0mの場合、53.625%
50mが8.0秒、12分秒速が4.5mの場合、64.289%
です。
とある論文(平成元年発表)によると、鍛錬者郡での誤差が0.1-23.7%、非鍛錬者で誤差2.9-13.1%とのこと。
最初に紹介した遺伝子検査と違い、現時点での割合を簡易に把握できる方法なので、気になる方は一度確認してみても良いかと思います。
まとめると
遺伝子検査 遺伝的な速筋・遅筋タイプの確認が可能
遺伝配列の確認であって、パフォーマンスを保証する事ではない
トレーニング方法の選択に一理ある
簡易検査 50m走・12分走で簡単に知ることができる
現時点での割合をイメージできるので、トレーニングや加齢等により変動する
です。
遺伝子検査結果は一生変わりませんが、やっているスポーツと検査結果があっていなくても落胆しないようにしましょう。
あくまでも傾向であり、パフォーマンスを支持しているのは筋力以外に血管・呼吸器・消化器・神経系など多くの要因が複雑に関わっています。
合っていれば自信をもつ。ぐらいがベストかと思います。
簡易検査も、現状の立ち位置確認ですので、トレーニングの方向性とモチベーション維持を目的にしましょう。
今回は以上です。
それでは。。 http://www.zaspo.net/index.html
2020年10月18日
2020年10月16日
硬式ミット 改修2
こんにちは。
今日は、昨日の続きです。

小指側の指芯です。少しわかりにくいですね。。
こちらは、プラプレートが入っていないのと、手前側と奥側で厚さが違うことが特徴です。

手前側の指芯をとった状態です。
これで芯材の厚さがフラットになりましたので、また締めなおします。

取った指芯です。
次は、いよいよ表革の加工になります。
ポイントは、芯材の厚さ数値を計算し、どのくらい皮革をカットするかを判断します。
また、紐穴位置はもちろんヘリ革のスペースも計算しないと皮革が余ったり、逆に足りなくなったりします。
今回は、親指側は既存の皮革を加工することができると判断しましたが、小指側は既存の皮革は使えませんでしたので、新しい皮革に張り替えることにしました。

ヘリ革をとった時点での写真です。
親指側は穴の内側をカットしますが、小指側は穴の部分にヘリ革がくるので、そのままは使用できませんでした。
皮革は、切りハミで縫い付けてある為、縫い糸を丁寧にカットすれば張替えが可能です。

張替え前、表革のウラです。
その後、指芯と併せ確認をしつつヘリ革を張り直します。

かなり薄くなりました。
後は紐通しの穴をあけてミットを組み上げます。
最終はこのような感じです。

数値的には

明らかに薄くできたかと思います。
親指 マイナス15㎜ほど
小指 マイナス 7㎜ほど
また、小指側の皮革は張り替えたので、色感は変わっています。
後は手入れ部の破れの補修とグリス補充をしてますが、割愛します。
今回は作業開始から4日程で完了しています(一気にやればもっと早いです)
別業務もあるので必ずしも早く仕上がるかは保証できませんが、要望があれば極力答えるつもりですので、相談があればご連絡ください。
http://www.zaspo.net/index.html
今日は、昨日の続きです。
小指側の指芯です。少しわかりにくいですね。。
こちらは、プラプレートが入っていないのと、手前側と奥側で厚さが違うことが特徴です。
手前側の指芯をとった状態です。
これで芯材の厚さがフラットになりましたので、また締めなおします。
取った指芯です。
次は、いよいよ表革の加工になります。
ポイントは、芯材の厚さ数値を計算し、どのくらい皮革をカットするかを判断します。
また、紐穴位置はもちろんヘリ革のスペースも計算しないと皮革が余ったり、逆に足りなくなったりします。
今回は、親指側は既存の皮革を加工することができると判断しましたが、小指側は既存の皮革は使えませんでしたので、新しい皮革に張り替えることにしました。
ヘリ革をとった時点での写真です。
親指側は穴の内側をカットしますが、小指側は穴の部分にヘリ革がくるので、そのままは使用できませんでした。
皮革は、切りハミで縫い付けてある為、縫い糸を丁寧にカットすれば張替えが可能です。
張替え前、表革のウラです。
その後、指芯と併せ確認をしつつヘリ革を張り直します。
かなり薄くなりました。
後は紐通しの穴をあけてミットを組み上げます。
最終はこのような感じです。
数値的には
明らかに薄くできたかと思います。
親指 マイナス15㎜ほど
小指 マイナス 7㎜ほど
また、小指側の皮革は張り替えたので、色感は変わっています。
後は手入れ部の破れの補修とグリス補充をしてますが、割愛します。
今回は作業開始から4日程で完了しています(一気にやればもっと早いです)
別業務もあるので必ずしも早く仕上がるかは保証できませんが、要望があれば極力答えるつもりですので、相談があればご連絡ください。
http://www.zaspo.net/index.html
2020年10月15日
硬式ミット 改修
こんにちは
少し特殊な依頼がありましたので載せてみます。
硬式ミット、ハタケヤマですが「指芯をもっと薄くしてほしい」との要望を受けました。

お預かり時の全体です。
薄さの明確な数値は無いため、大体の感じを確認し、とりあえず計測をして、修理後に比較できるように写真に収めます。

左側:親指側の厚さ 右側:小指側の厚さ
あとは普段の修理同様、紐通しの各部分を写真に収め、要望以外の箇所も細かくチェックします。
今回は指芯を両側とも触るので、すべてバラします。

ミットは大きく3パーツ構成のため、上写真の様になっています。
さて、まずは親指側の芯材を薄くします。

写真の様に5層になっていますので、薄くしたい厚さにあった層であることはもちろん、完成後の使用イメージをしっかりと想定します。
まず、指芯の中身ですが、親指側のみプラプレートが入っています。
プラはボールや無理に曲げる事で破損してしまう事があるので、割れていないかを必ずチェックします。
因みにチェックは、バラさなくてもできます。 親指側の指芯を両手でもって、ゆっくりと曲げます。
カリカリと音が確認できた場合、破損している可能性がありますので、修理をオススメします。
締めヒモは、再利用しますので丁寧に解いていきます。
今回は、薄くする要望の長さ(厚さ)と取去る指芯の厚さが合ってましたので、単純に一枚抜いて締めなおしました。

締めている途中の写真です。
新品ではないので、クセがついています。
勿論、クセに沿って違和感の無いように調整しつつ締めていきます。

完了です。
なるべく既存の針孔を使うように心がけていますが、厚さの変更により、糸の通りは当然変わります。
既存の曲がりも崩さない上で、しっかりと締めました。

薄くした指芯です。
4層になり、かなり薄くなった印象です。。
次回、小指側の指芯加工を載せます。
それでは。 http://www.zaspo.net/index.html
少し特殊な依頼がありましたので載せてみます。
硬式ミット、ハタケヤマですが「指芯をもっと薄くしてほしい」との要望を受けました。
お預かり時の全体です。
薄さの明確な数値は無いため、大体の感じを確認し、とりあえず計測をして、修理後に比較できるように写真に収めます。
左側:親指側の厚さ 右側:小指側の厚さ
あとは普段の修理同様、紐通しの各部分を写真に収め、要望以外の箇所も細かくチェックします。
今回は指芯を両側とも触るので、すべてバラします。
ミットは大きく3パーツ構成のため、上写真の様になっています。
さて、まずは親指側の芯材を薄くします。
写真の様に5層になっていますので、薄くしたい厚さにあった層であることはもちろん、完成後の使用イメージをしっかりと想定します。
まず、指芯の中身ですが、親指側のみプラプレートが入っています。
プラはボールや無理に曲げる事で破損してしまう事があるので、割れていないかを必ずチェックします。
因みにチェックは、バラさなくてもできます。 親指側の指芯を両手でもって、ゆっくりと曲げます。
カリカリと音が確認できた場合、破損している可能性がありますので、修理をオススメします。
締めヒモは、再利用しますので丁寧に解いていきます。
今回は、薄くする要望の長さ(厚さ)と取去る指芯の厚さが合ってましたので、単純に一枚抜いて締めなおしました。
締めている途中の写真です。
新品ではないので、クセがついています。
勿論、クセに沿って違和感の無いように調整しつつ締めていきます。
完了です。
なるべく既存の針孔を使うように心がけていますが、厚さの変更により、糸の通りは当然変わります。
既存の曲がりも崩さない上で、しっかりと締めました。
薄くした指芯です。
4層になり、かなり薄くなった印象です。。
次回、小指側の指芯加工を載せます。
それでは。 http://www.zaspo.net/index.html