2020年10月18日

筋力の話

こんにちは。

最近急に寒くなりました。
コロナ禍の運動不足に加え、余計に外に出るのが億劫になりそうです。。

当店、ブレスサーモなどの防寒ウェアは揃っております。
本格的に寒くなる前に是非お越しください。



さて今回は筋力について書きます。

といっても、もっとミクロな話になります。

先日書いた速筋・遅筋について、トレーニングによる割合変化が可能と書きましたが、基盤となる割合を調べるために遺伝子検査があります。

速筋繊維中にのみ存在しているACTN3(アクチニンスリー)と呼ばれる遺伝子を検査する事で

RR型 速筋型
RX型 バランス型
XX型 遅筋型

の3分類に分けられます。
→遺伝子の塩素配列がCかTかを、もっと言えばCが存在するかを確認します。

Cがあると速筋繊維で「α-アクチニン-3/たんぱく質」が作られやすいので、瞬発系の競技で高いパフォーマンスを発揮しやすいそうです。


また、遺伝特性によるトレーニング効率の研究も少ないながら進んでいます。

ソースの貼付けは控えますが、速筋型には高強度トレーニング、遅筋型には低強度トレーニングによる筋肥大を有意に確認されたそうです。
逆に、有意でないと結論に至った研究もあり、今後の研究結果に注視したいです。



以上は、遺伝子による筋力特性の確認方法です
しかし、その辺のスポーツ店で確認できるわけもなく、まだまだ身近にない遺伝子検査ですので、別の方法を紹介します。

①50m走のタイム計測

②12分間の走行距離

以上2点を計測します。


計算方法は

12分間の距離から秒速に換算します
 距離 ÷ 720(60*12) =秒速/m

50mタイム - 秒速/m =α

α × 69.8 に マイナス59.8 をすると 速筋の割合 が算出できます。

速筋割合 = -59.8 + 69.8 × (50mタイム ÷ 12分走の秒速)

50mが6.5秒、12分秒速が4.0mの場合、53.625%
50mが8.0秒、12分秒速が4.5mの場合、64.289%

です。

とある論文(平成元年発表)によると、鍛錬者郡での誤差が0.1-23.7%、非鍛錬者で誤差2.9-13.1%とのこと。

最初に紹介した遺伝子検査と違い、現時点での割合を簡易に把握できる方法なので、気になる方は一度確認してみても良いかと思います。

まとめると

遺伝子検査 遺伝的な速筋・遅筋タイプの確認が可能
      遺伝配列の確認であって、パフォーマンスを保証する事ではない
      トレーニング方法の選択に一理ある

簡易検査  50m走・12分走で簡単に知ることができる
      現時点での割合をイメージできるので、トレーニングや加齢等により変動する

です。

遺伝子検査結果は一生変わりませんが、やっているスポーツと検査結果があっていなくても落胆しないようにしましょう。
あくまでも傾向であり、パフォーマンスを支持しているのは筋力以外に血管・呼吸器・消化器・神経系など多くの要因が複雑に関わっています。

合っていれば自信をもつ。ぐらいがベストかと思います。


簡易検査も、現状の立ち位置確認ですので、トレーニングの方向性とモチベーション維持を目的にしましょう。


今回は以上です。

それでは。。   http://www.zaspo.net/index.html
posted by ざすぽ at 13:26| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月16日

硬式ミット 改修2

こんにちは。

今日は、昨日の続きです。

指芯 小指pre.JPG
小指側の指芯です。少しわかりにくいですね。。

こちらは、プラプレートが入っていないのと、手前側と奥側で厚さが違うことが特徴です。

指芯 小指紐通し中.JPG
手前側の指芯をとった状態です。

これで芯材の厚さがフラットになりましたので、また締めなおします。

指芯 小指post 芯材排除.JPG
取った指芯です。



次は、いよいよ表革の加工になります。

ポイントは、芯材の厚さ数値を計算し、どのくらい皮革をカットするかを判断します。
また、紐穴位置はもちろんヘリ革のスペースも計算しないと皮革が余ったり、逆に足りなくなったりします。

今回は、親指側は既存の皮革を加工することができると判断しましたが、小指側は既存の皮革は使えませんでしたので、新しい皮革に張り替えることにしました。

表革 ヘリ排除.JPG
ヘリ革をとった時点での写真です。

親指側は穴の内側をカットしますが、小指側は穴の部分にヘリ革がくるので、そのままは使用できませんでした。


皮革は、切りハミで縫い付けてある為、縫い糸を丁寧にカットすれば張替えが可能です。

IMG_3708 (2).JPG

張替え前、表革のウラです。


その後、指芯と併せ確認をしつつヘリ革を張り直します。

親指 post.JPG

かなり薄くなりました。

後は紐通しの穴をあけてミットを組み上げます。


最終はこのような感じです。

全体post.JPG


数値的には
親指計測post.JPG
明らかに薄くできたかと思います。

親指 マイナス15㎜ほど
小指 マイナス 7㎜ほど

また、小指側の皮革は張り替えたので、色感は変わっています。

後は手入れ部の破れの補修とグリス補充をしてますが、割愛します。


今回は作業開始から4日程で完了しています(一気にやればもっと早いです)

別業務もあるので必ずしも早く仕上がるかは保証できませんが、要望があれば極力答えるつもりですので、相談があればご連絡ください。


  http://www.zaspo.net/index.html
posted by ざすぽ at 10:50| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月15日

硬式ミット 改修

こんにちは

少し特殊な依頼がありましたので載せてみます。


硬式ミット、ハタケヤマですが「指芯をもっと薄くしてほしい」との要望を受けました。


全体pre.JPG
お預かり時の全体です。

薄さの明確な数値は無いため、大体の感じを確認し、とりあえず計測をして、修理後に比較できるように写真に収めます。


親指計測pre.JPG
左側:親指側の厚さ    右側:小指側の厚さ


あとは普段の修理同様、紐通しの各部分を写真に収め、要望以外の箇所も細かくチェックします。

今回は指芯を両側とも触るので、すべてバラします。

pre バラ.JPG
ミットは大きく3パーツ構成のため、上写真の様になっています。



さて、まずは親指側の芯材を薄くします。

指芯 親指厚さpre.JPG
写真の様に5層になっていますので、薄くしたい厚さにあった層であることはもちろん、完成後の使用イメージをしっかりと想定します。


まず、指芯の中身ですが、親指側のみプラプレートが入っています。

 プラはボールや無理に曲げる事で破損してしまう事があるので、割れていないかを必ずチェックします。
 因みにチェックは、バラさなくてもできます。 親指側の指芯を両手でもって、ゆっくりと曲げます。
 カリカリと音が確認できた場合、破損している可能性がありますので、修理をオススメします。

締めヒモは、再利用しますので丁寧に解いていきます。

今回は、薄くする要望の長さ(厚さ)と取去る指芯の厚さが合ってましたので、単純に一枚抜いて締めなおしました。

指芯 親指紐通し中.JPG

締めている途中の写真です。

新品ではないので、クセがついています。
勿論、クセに沿って違和感の無いように調整しつつ締めていきます。

指芯 親指紐通し後.JPG

完了です。
なるべく既存の針孔を使うように心がけていますが、厚さの変更により、糸の通りは当然変わります。
既存の曲がりも崩さない上で、しっかりと締めました。

指芯 親指post.JPG

薄くした指芯です。
4層になり、かなり薄くなった印象です。。


次回、小指側の指芯加工を載せます。

それでは。  http://www.zaspo.net/index.html
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