今日は「湯もみ」に関して少し書いてみます。
野球グラブ・ミットをお湯につけてから揉み込む作業を指し、柔らかくすることを目的に行われます。
グラブは皮革ですから、お湯につければ繊維が広がり、結果として柔らかくなります。
その柔らかいうちに叩き・揉込んで繊維を伸ばし、柔軟性を持たせます。
乾燥に関しては、乾燥機や自然乾燥など様々で、決まった方法はありません。
逆に、やろうと思えば自宅でもできます。
因みにですが、グラブを柔らかくする事は、繊維を伸ばすことで柔軟性を出すので、つまるところダメージを与える。という事です。
揉んでも叩いても、スチームでも湯もみでも、結局はダメージを与える手段になりますので、必要以上のダメージはグラブ自体の寿命を縮める行為とも考えられます。
実際、クタクタになったグラブの耐久性は高くはありません。
以上のことから、初めて湯もみを検討される場合は、メリット・デメリットをよく確認して下さい。
また、湯もみはクタクタになるイメージがある方は多いと思いますが、ザックリと硬さ調整ができます。
やるかどうかは各お店さんの判断ですが、当店の場合2つの硬式グラブを硬さ調整してサンプル展示しています。
①皮革の芯は残すイメージ、キャッチボールで自分の型を仕上げて下さい
②結構柔らかめにしました、2つ折りとまではいきませんが、どなたでも使用できるイメージです
実物は実際に手に取ってみてください。
当店では、湯もみ相談・依頼の際に担当者とよく話しあう必要があります。
一度柔らかくなった皮革を元に戻すことはできないので、電話や伝言での依頼は不可とさせていただきます。
また、持ち込みや軟式グラブでも対応は可能ですので、少しでも気になる場合はご相談ください。
ザスポ・ヨシオカ http://www.zaspo.net/index.html
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