2020年10月04日

筋肉に関して

こんにちは。

ひさびさの更新です。

今回は、筋肉に関して少し書きます。


皆様は、筋肉の色をご存じでしょうか?

私は説明の時に「赤い筋肉」「白い筋肉」と表現しますが、これらは正式には速筋・遅筋と呼び、筋活動時にそれぞれの特徴・役割をもっています。
※両方の性質をもつ「ピンクの筋肉」もあります、イメージしやすいのは「心臓」です(今回はスルーします)


遅筋(赤い筋肉)は持久力があり、マラソン等の長時間活動する人に高い割合で備わっています。

速筋(白い筋肉)は瞬発力があり、短距離走の選手などに多い割合で備わっています。
 →速筋は、さらに「タイプIIa」と「タイプIIx」があります(タイプⅡaが両方の性質をもつピンク筋肉です)

スピード  早
    速筋タイプⅡx > 速筋タイプⅡa > 遅筋

持久力 高
    遅筋      > 速筋タイプⅡa > 速筋タイプⅡx

この2種類の筋肉については、遺伝的に割合が決まっているとの報告がありましたが、2018年に否定される研究報告がありました。

内容として、双子の「長距離ランナー」と「運動習慣のない人」を対象に検査したところ、優位に差があったとの事。。。
個人的には、割合の下限が遺伝的に決まっており、また上限も生物的・遺伝的制限があると思っていますが、個人的な見解で根拠もないので、今後の研究発表に期待したいです。

因みにですが、人体中の各部位に速筋優位と遅筋優位の筋肉があり、上腕三頭筋は速筋が多く、インナーマッスルと呼ばれる筋肉郡は遅筋割合が多いと言われています。


さて、細かい研究はさておき、どのように筋力トレーニングをすれば良いのでしょうか?

非常にシンプルですが、遅筋は持久運動をして速筋は瞬発運動をすれば鍛えることができます。

問題はスポーツ選手が必要としている部位の筋肉を正しく鍛える。ことです。

例えば野球、打った後に送球より早く塁へ到着する必要がありますので、無酸素運動で活躍する速筋を鍛える事は明白ですが、試合時間を考えると、速筋のみのトレーニングで良いのか悩ましいところです。

バッティング時に押出す筋肉の上腕三頭筋を鍛え、スイングスピードと安定性を求めて大腰筋郡トレーニングを行うって感じでしょうか。



スポーツ選手や明確な目的が無ければ簡単で、太くしたいなら速筋を鍛えて、痩せたければ遅筋を鍛えましょう。


良く知られている話ですが、太い筋肉は大きなエネルギーを発揮できますが、大きなエネルギー発揮の条件は太さだけではありません。

ボディビルダーの人が、ウェイトリフティング選手より太い筋肉を持っていても、、、という事です。

理由は、エネルギー発揮に直結しているのは太さではなく筋繊維量(密度含む)にあるからです。

もちろん、太ければ繊維量は多くなるので大きなエネルギーを発揮できますが、密度が無ければ、筋肉が邪魔して可動域が狭くなる事すらあり、活動においてはメリットばかりでもありません。
※太い筋肉は見た目にインパクトもあり、鍛える上で成果が確認しやすいので、モチベーション維持等のメリットは当然あります※

大きなエネルギーを求めてトレーニングをするのであれば、速筋・遅筋のバランスを考えて計画的に行うことをオススメします。


少し短めですが、今回はこの辺で、、。

因みに、マグロは遅筋豊富でヒラメは速筋豊富ですね、赤身と白身も筋肉ですから、

それでは。
posted by ざすぽ at 13:27| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

アルコール消毒に関して

こんにちは。


ウィズコロナへの準備が進む現在、学校や仕事など新しい生活に不安な方も多いかと思います。

今回は「消毒」に関して、正しくない認識を持っている方が多いと感じたため、記事にしてみます。



今後、多くのスポーツシーンでも「手指消毒」は必須になるのではないかと感じています。

個人的には、外出時のマストアイテムかと思っています。

ほとんどのスーパーでもアルコール消毒の商品が多く積まれ、それだけでも安心感を持つ方も多いかと思います。


しかし、本当に大丈夫でしょうか?

量販店で販売されている商品は、50%濃度(未表記も多い)が多い印象で、一時は強いお酒を消毒に使用されていましたが、濃度の適正はどのくらいでしょうか?


先月に北里大学より新型コロナウイルスに対するアルコール濃度の研究結果がでました。

https://www.kitasato.ac.jp/jp/albums/abm.php?f=abm00026588.pdf&n=20200417_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9_%E5%8C%BB%E8%96%AC%E9%83%A8%E5%A4%96%E5%93%81%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E9%9B%91%E8%B2%A8%E3%81%AE%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%EF%BC%88SARS-CoV-2%EF%BC%89%E4%B8%8D%E6%B4%BB%E5%8C%96%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf


研究結果によると、エタノール50%以上を1分間で新型コロナウイルスの不活性化が確認されたそうです。


  つまり、手指消毒は50%濃度で十分!


、、、と思いがちですが、実は正しくはありません。

50%濃度は「1分間の接触」が条件ですが、手指につけたアルコールを60秒間保持する事は可能でしょうか?


実際に病院等で採用されている手指消毒剤で50%濃度はありません(GOJO:15℃時78.89vol%)


理由は、日本薬局方のガイドラインによる至適濃度範囲が存在するためです(76.9~81.4 v/v%)

因みに、米国薬局方 USP-NFは68.5~71.5 v/v%、WHOガイドラインでも60~80 v/v%となっています。

※上記の「至適濃度範囲:有効範囲」は新型コロナウイルスではなく、エタノールの殺菌効果にたいするガイドラインです


以上から、新型コロナウイルスのみを対象に50%濃度を60秒間頑張って使うより、ちゃんとした濃度の商品を購入し、新型コロナウイルス含め他の様々な菌もしっかりと殺菌できる方が、メリットは大きいと思います。



余談ですが、エタノールは濃度が高いほどポリマー様構造を形成するそうです。

つまり、濃ければ良い訳ではなく、大体77vol%ぐらいが最も殺菌力が高いそうです
(資料が無いので、%は話半分でお願いします。高濃度≠強力殺菌ではないです)


まだ不安定ですが、多くの方が再始動に向けて準備を進めています。

安全と同じぐらい安心が必要です。

  ザスポ・ヨシオカ http://www.zaspo.net/index.html
posted by ざすぽ at 17:50| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

マスクとスポーツ

こんにちは。

久々の更新となります。
新型コロナウイルス、一部では夏には終息との見方を持っていた方もいましたが、ついに甲子園中止となりました。

連日のニュースで辟易している方も多いかと思います。

しかし、日々変化している状況において最低限の情報を入れなければならないのも事実。


そこで今回は、これからの季節に合わせ「スポーツ✕マスク」の基本的な考え方を紹介します。


まずマスク。

N95やサージカル、非医療(使捨て不織布マスク)、布マスク等の分類がありますが、〈うつらない〉と〈うつさない〉で大きく用途が分かれます。

5月GW以降に供給回復したマスクは、非医療と布マスクです。
これらに、サージカルを含めた全ては〈うつさない〉目的です。

〈うつらない〉目的はN95マスクで、結核等の感染対策に使用されるマスクです。

現時点で、N95とサージカルは十分に供給回復をしたとは言えない状況ですので、入手は相変わらず困難です。

以上から、マスクによって罹患しないと考えている方は、厳密には間違っています。
ただ、他人にうつさない効果は期待できるので、着用必須です。

使い捨てマスク(不織布マスク)と布マスクに関しては、物理的に布マスクの方が網目が大きいので、その分の罹患リスクはあります。

参考までに、サイズ比較を載せます(デカい順)

花粉
30000nm(ナノメートル)
  種類によりますがでかいです。
  とりあえずマスクさえあれば防げます。
  ※マスクと肌の隙間(鼻や頬のトコ)からは普通に侵入します。

布マスク
10000nm(ナノメートル)以上?
  どれだけ重ねても、、、なサイズイメージで間違いありません。

不織布マスク(風邪、ウイルス対策用)
1700~3000 nm(ナノメートル)
  BFE(約3㎛)、VFE(約1.7㎛)の試験を行い
  99%までのフィルタ捕集効果を表記
  ※とりあえず「新型コロナウイルスが通過するサイズ」です。

N95マスク
300nm(ナノメートル)を95%以上の捕集効果
  結核は細菌ですので、1000nmほどです。
  
インフルエンザウイルス
80~120nm(ナノメートル)
  不織布でも完全に防げないサイズです。
  ※効果が全くない訳ではありません。

新型コロナウイルス
50〜200 nm(ナノメートル)

参考、https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/cic/attach/briefing_h25-mat04.pdf(全国マスク工業会資料)、ウィキペディア先生等

数値だけ見ると絶望的な感じを受けるかもしれませんが、N95である程度カットすれば、微量のウイルスが侵入することになります。
微量であれば、ウイルスが定着しませんので結果的に感染しない。となります。

以上から、密であるほどウイルスが入らない=酸素が取り入れられないので、感染リスクと運動は両立できません。
N95をつけた経験がありますが、普通に活動するのも困難なほど息苦しいマスクです。

よって、スポーツ活動をするなら布マスクの様に呼吸が楽なモノを選択しましょう。
特にこれからの時期は、熱中症シーズンに入るため、高機能マスクほど危険になります。

変わりに、給水頻度を増やしましょう(後に説明します)


以上が、事実としての情報です。




以下は、現状からまず間違いなさそうな情報です。

報道であった通り「喉にウイルスが多い」状況は「朗報」といえます。

以下、日本医事新報社の記事です。

新型コロナウイルスの潜伏期間は平均5日間(4〜7日)で、インフルエンザ(1〜2日)に比べてかなり長く、ウイルスのエンベロープが鼻咽腔の細胞膜と融合して細胞内に取り込まれ、感染が成立するまでに比較的時間的猶予があるといえる。そこで、空気を媒介して鼻咽腔に侵入した新型コロナウイルスが、粘膜上皮細胞に取り込まれる前の段階で洗い流してしまえば、ウイルス感染を未然に防ぐことができるのではないか、という推論が成立する。
URL:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14451

インフルエンザウイルスは喉の繊毛細胞に定着してから、侵入まで最速20分ですので、余裕をもって15分おきに水分補給ができれば新型コロナウイルスの感染は防止できる。と考えても良いかと思います。


水を飲めば水際で防げるのです。

ポイントは「マスクしたことで給水頻度が減る=むしろ感染リスクが上がる」事です。
これを話すと、お腹タプタプになるわ!なんて言われますが
そんな一気に飲まなくても大丈夫です。

例えば、15分おきにお茶を一口のめば事足りるのです。

これは、新型コロナウイルスだけではなく、インフル含めた風邪全般の予防方法として間違いないので、この機会に実践することをオススメします。


他にもありますが、長文で疲れたので今回は以上にします。

医療業界に勤務した経験から、いま流れている情報(テレビ・ネット含め)は、中には微妙なモノもあります。
根拠のない情報に命を預けないように、一つ冷静になって生活しましょう。

  ザスポ・ヨシオカ http://www.zaspo.net/index.html
posted by ざすぽ at 17:33| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする